子連れタンポポ

子連れタンポポ(12/24)

子連れタンポポ(12/24)

大きくなった「子ども」(1/7)

大きくなった「子ども」(1/7)

昨年のブログで2度紹介したカントウタンポポの続報です。昨年2月の寒い中でも花を咲かせていることを確認し注目していた株です。その後、春には普通通りにいくつかの花をつけ、夏には花はありませんでした。ところが、秋になるとまた咲き始め、11月は10個、12月は5個、そして1月になっても3個の花を確認しています。連日氷点下を記録する厳冬下、何とも元気なタンポポです。

さて、その冬に咲いた花の中に奇妙な花を見つけました。1つの花の脇にもう一つ小さな花をつけているのです。12月に観察したときは、まるで母親が小さい赤ちゃんを脇に抱えているかのように見えました。「子連れタンポポ」です。その後、1月になり再度観察すると、お母さんは花が終わっていましたが、子どもはちゃんと成長し立派な娘になっていました。大きさは娘の方が小さめです。

こんなタンポポは初めて見ました。タンポポの奇形には「帯化」という現象が報告されています。数個の花が合わさり茎の部分が横に平たく融合して太くなり帯のようになっているものです。本来の成長点が何らかの原因で線状に並んだ結果で、植物全般に時々見られる現象です。今回のものは2本の茎が融合しているようすではなく、2つ花の咲く時期もズレており、帯化とは違うような気がします。

遺伝子の何らかの変異なのでしょうが、同じような例があったら教えていただきたいと思います。それにしても冬でも元気なタンポポです。実は1m程離れたところにあるもう一つの株も1月になってから花が咲き始めました。ますます目が離せないタンポポたちです。

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