秋も元気なカントウタンポポ

秋に咲くカントウタンポポ(11/8)

秋に咲くカントウタンポポ(11/8)

11月になりめっきり寒くなって来ました。10月になっても暑い日が続き、学校では夏服の期間を延長する程だったのですが、今では朝夕はコートが欲しい気温です。夏から一気に冬になってしまった感じです。そんな中、学校脇のタンポポが元気に咲いています。10月22日に最初の花が咲き始め、11月11日には6つめの花が咲きました。まだ、5つほどつぼみがあり、これも11月中には咲きそうです。

タンポポと言えば春の代表的な花ですが、それは日本のタンポポの話。全国的に増えている帰化植物のセイヨウタンポポは夏から秋にかけても結構花を咲かせるのです。ところがところが今回紹介するのは正真正銘日本産のカントウタンポポ。花を包む外総包片が反り返らないのが特徴です。カントウタンポポが秋でもこんなに元気なのは珍しいのではないでしょうか。

実はこのタンポポ、今年2月のブログ(春のさきがけ)で紹介したタンポポです。この時は1月から2月にかけて咲いていました。興味深かったので、その後継続観察するために残しておきました。 この場所は毎年夏から秋にかけて業者の方が草刈りをするのですが、その際も難を逃れて緑の葉を何枚も付けていました。

まさか秋から咲くとは思いませんでしたので、継続観察といえども細かい観察記録はとっていません。 今後、葉の枚数やいつ何個の花が咲くのか正確に記録をとってみたいと思います。セイヨウタンポポはめしべだけでも種をつける単為生殖ですから一株だけでも種子ができて綿毛ができます。一方、カントウタンポポは他家受精で他の株のおしべがなければ種子ができませんので、今ある株だけでは綿毛はできないはずです。これについても今後の経過を見てみたいと思います。

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