オオバン
前々回に紹介した野鳥観察の続きです。浅川の左岸、長沼橋の200mほど上流に小さな池があり、バードウォッチングの絶好のポイントになっています。冬鳥として毎年やってくるのはコガモです。この日も30羽ほどが暖かい日差しの中でゆったりと日なたぼっこ。アオサギが近くの樹上で羽を休め、カワセミも水面をうかがっています。
そんな中、今回紹介するのはオオバンです。黒い体に白いくちばしと白い鼻筋が特徴です。鼻筋のように見えるのは白い肉質で額板と呼ばれています。眼が赤いのも特徴的ですね。コガモが休んでいるのに対し、ちょこちょこ泳ぎ回り時々潜って餌を探しているようすです。カモの仲間のようにも見えますが、沖縄のヤンバルクイナと同じクイナ科に属しています。くちばしの形がドナルドダックとは違うのがわかりますか。2羽で泳いでいますからオスとメスのペアなのでしょうか。
この池には1年中棲みついているようで、毎回「今日も元気だね」と声をかける、私にとっては愛着のある鳥です。オオバンだけでなく、くちばしの赤いバンも見かけることがあります。「バン」の名前の由来は、住みなれた水田の「番」をするとのこと。この小さな池の番人として、ずっとこの池を守り続けて欲しいと思います。
2016年1月21日 有岡 淳
カテゴリー:動物
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