シロフフユエダシャク
1年前のコラムでクロスジフユエダシャクとイチモジフユナミシャクを紹介しました。「フユシャク」と呼ばれているガの仲間で、寒い冬のしかも夜に出現します。捕食者から逃れて生活するようになった適応の結果と考えられています。以来興味をひかれて夜の雑木林に足を運ぶようになりました。今
シーズンは膝のケガもあって、先日(2月11日)が初めての観察です。
場所は自宅近くの長沼公園。時間は8時半から9時半頃までの約1時間。公園入り口周辺のサクラの木から始めてクヌギやコナラの木を一本一本ライトで照らして確認していきます。闇の中にライトを向けると、飛んでいるオスが照らし出されることもありますが、この日はなかなかお目にかかれません。トイレの建物の内壁、外壁もくまなく探しまたが見つかりません。最後の望みをかけて、尾根にある展望台の屋根の下を覗いたところ、いましたいました、2匹を採集して持ち帰りました。
早速調べたところ、名前はシロフフユエダシャク。貴重な発見をしたと思っていたのですが、ネットの書き込みでは「フユシャクの中ではどこにでもいるド普通種」とのこと。シロフとは「白斑」で、白いまだら模様が特徴とのことなのでしょうが、白いものから灰色の濃いものまで個体変異も多く、採集した2個体もやや色合いが異なりました。他のフユシャクよりひとまわり小さいのが特徴です。
今回メスは見つかりませんでした。たぶん探し方が下手なのでしょう。メスだけ見つけるなら昼間の方が良いのかもしれません。コナラなどの樹皮の割れ目でじっとしていることが多いようです。2月から3月にかけて出現するそうですから、もう少し探してみましょう。私にとっては、「ド普通種」でも貴重な一種です。採集したものは標本にして保存します。
2015年2月23日 有岡 淳
カテゴリー:昆虫 

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