コガタスズメバチ
前回のブログに続き、文化祭の朝の話題です。文化祭に備え環境整備にあたっていた業者の方がスズメバチの巣を届けてくれました。構内に入るスロープの植え込みで見つけたそうです。巣の入り口から殺虫剤を吹き込みティッシュで栓をした、まだ取り立てほやほやの状態です。
しばらくしてから巣を開けてみました。中からは死んでしまった成虫が出てくる出てくる。その数約100匹。コガタスズメバチです。小型と言っても、昨年10月のコラムで紹介したキイロスズメバチよりは一回り大型です。さっそく文化祭で展示しました。さすがに「生」の展示は大人気。怖いもの見たさもあってか多くの方に見ていただきました。幼虫はまだ動いていて、小学校の子ども達は恐る恐るピンセットで巣穴から幼虫を引き出していました。
怖そうに見えるスズメバチですが、コガタスズメバチは性格がおとなしく、巣を揺らしたりしない限り人を襲ってくるようなことはありません。巣もあまり大きくならず、バレーボール大の丸い巣を作ります。巣の周りを飛び交ったり巣の上で警戒する姿勢をとることもありませんから、むしろそうっと見守ってあげた方が良かったのかも知れません。
100匹の成虫は標本にしました。ハチのコレクションも増えてきて、どうやらハチの世界にはまりそうです。標本は生物室に展示します。学校説明会などでも紹介しますので是非ご覧下さい。
2014年9月22日 有岡 淳
カテゴリー:昆虫
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