職員室の珍客・アブラコウモリ

アブラコウモリ

アブラコウモリ

かわいい!

かわいい!

9月14日の朝、職員室に珍客が訪れました。コウモリです。職員室をひらりひらりと旋回し始めました。スズメなどが飛び込んでくる場合はバタバタと飛び回り窓にぶつかったりしますが、コウモリはふわりふわりと優雅に飛んでいる感じです。すかさず昆虫採集用の捕虫網で捕獲しました。捕虫網は私の「商売道具」なので職員室に常備しています。旋回しているコースを見極め網をひと振り、我ながらスムーズにゲットすることができました。

このコウモリはアブラコウモリ、別名イエコウモリです。日本で唯一住家性のコウモリで、家の屋根裏などをすみかとしています。学校でも、校舎と体育棟を結ぶ渡り廊下の屋根の隙間から出入りしているところを見かけています。本来日没後に活動を始めるのですが、年に1~2度、昼間校内に迷い込んで来ることがあります。この「生き物ウォッチング」のためにもそろそろ来てくれないかと思っていたところでした。

この日、本校は文化祭。展示して見てもらうのに絶好の機会かと思い、生物室の大きめのゲージに入れたのですが、やはり昼間なのであまり動きません。だんだん弱っていくようすでしたので、写真を撮って逃がしてあげました。飛んでいる時の大きさに比べ、翼をたたんでしまうと3~4㎝の小さな塊になってしまい、小さな目にちょこんと突きだした鼻がとってもかわいいです。左の写真で爪のように見えるのは手(翼)の親指です。もっと丁寧に翼を広げてあげれば他の指のようすもよく分かったのですが・・・。

都会で野生のほ乳類が減少する中、コウモリは最も身近なほ乳類といえます。漢字の「蝙蝠」は、「蝠」の字が「福」に繋がることから、古来より福を招く縁起のよい動物とされていたそうです。文化祭当日の朝の職員打ち合わせでは、校長より「文化祭に福をもたらすコウモリ」と紹介されました。おかげさまで、2日間、多くの方にご来校いただき無事終了することができました。ご来校いただいた皆様と本校の生徒、保護者の皆様に「福」がありますよう願っています。

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