コアオハナムグリ
前回紹介したツルボの花に来ていたコアオハナムグリです。ハナムグリの由来は「花潜り」ということなのでしょう、まさに頭を花に潜らせ一心不乱に花粉を食べたり蜜をなめているようすでした。ツルボが1m四方に群生した場所で数匹見つけました。春、ハルジオンの花に潜り込んでいる姿はよく見かけますが、ツルボの花にも来るんですね。私にとっては新発見です。
頭の周りに花粉をたくさん付けていました。ツルボにとっては受粉を助けてもらう絶好のお客さんです。よく見ると体の回りに細かい毛がたくさん生えています。背中の部分にも筋状に転々と毛が生えているのがお分かりでしょうか。背中の白い模様も金色っぽく見えてステキです。個体によって模様の入り方が少しずつ違うのも興味深い所です。たくさん並べてみるとおもしろいと思います。
8月のコラムで紹介したアオドウガネの大発生には負けてしまいますが、庭や公園で5月から10月まで見られる最もポピュラーなコガネムシの仲間です。春と秋に二度発生するとのことですのでよく見かけるのでしょう。成長のスピードも速く春に孵化したものは秋には成虫になるそうです。
「コガネムシ」というのは幅の広い総称で、「コガネムシ科」を指す場合もありますし、それ以外の「センチコガネ科」等も含めることがあります。「コガネムシ科」の中には、「カブトムシ亜科」「スジコガネ亜科」「ハナムグリ亜科」等があり、今回のコアオハナムグリやカナブンが「ハナムグリ亜科」に属します。アオドウガネは「スジコガネ亜科」になります。
ちなみに、♫コガネムシは金持ちだ♫と歌われている「コガネムシ」は、本当は「ゴキブリ」のことだという説があるようですが、真偽のほどはいかがなのでしょうか。
メディアを追加
2014年9月15日 有岡 淳
カテゴリー:昆虫
ご意見・関連情報などありましたら、こちらまでご連絡ください。