シロマダラ発見!

20㎝ほどの幼体です

20㎝ほどの幼体です

「幻のヘビ」発見

「幻のヘビ」発見

自然科学部高2の飯田さんがシロマダラを発見しました。場所は自宅のある多摩市桜ヶ丘の住宅地です。以前のブログでも紹介した通り、多摩丘陵に生息するヘビはアオダイショウ、ヤマカガシ、ジムグリ、シマヘビ、ヒバカリ、マムシ、タカチホヘビ、シロマダラの8種類。このうち、タカチホとシロマダラはめったに見られず、今回が初めての発見。私たちにとっては大発見です。ただし、残念ながら死体の発見です。

シロマダラは小型のヘビで、大きくなっても50~70㎝、今回見つけたのは20㎝ほどの幼体です。白い体に黒い模様が入っているのが特徴です。夜行性なので見つかることは少なく、時々見つかると「幻のヘビ発見!」と報道されることもあるようです。多摩市のホームページには「過去の調査では、連光寺で確認されています」と紹介されていました(連光寺は聖ヶ丘に隣接する地域です)。「過去の」とあるくらいですから、今回の発見はかなりレアなものだと思います。

私たちもよく分からないことが多いので、慌てていろいろな資料を調べたところ、ヤマカガシの幼体がシロマダラと似ていてよく間違えられると記載されていました。確かに写真はよく似ています。心配になったのでさらに調べたところ、シロマダラとヤマカガシでは体鱗数(2013年3月のブログ「ジムグリの脱皮」を参考にして下さい)に違いがあり、シロマダラは17でヤマカガシが19であるとのこと。さっそく高2の青木君が数えたところ確かに17、シロマダラであることが判明しました。

それにしても、さすが自然科学部の部員。死体とはいえ目ざとく見つけて生物室に持ち込むなんて素晴らしいことですね。これからも、アンテナを張って、いろいろな生き物を見つけて欲しいと思います。

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