ジムグリが脱皮しました

眼の抜け跡もよく分かります

眼の抜け跡もよく分かります

体鱗数は21でした

体鱗数は21でした

腹側の写真です

腹側の写真です

全長はちょうど1mでした

全長はちょうど1mでした

1月の最初のブログで紹介したジムグリの「ジム」が脱皮しました。コラムを書いたすぐ後の1月25日のことです。残念ながら脱皮のようすは観察できませんでしたが、きれいな脱げ殻を見つけました。ヘビは頭から脱皮を初め、靴下を乱暴に脱ぎっぱなしにしたように裏返しに脱皮します。でも、「乱暴」という表現とは全く逆に、ていねいにゆっくりと体を動かし、裏表が逆転したきれいな抜け殻を残します。

さっそく標本作りに挑戦しました。といっても、お湯につけて殻を伸ばしただけです。お湯につけると殻は柔らかくなり、しわになってくっついていた部分もはがれてまっすぐに伸ばすことができます。長さはちょうど1mでした。脱皮殻では鱗と鱗の間の部分も伸びた状態になるので、実物よりは2~3割長くなります。眼の部分もきれいに脱皮しているのには感激しました。

ヘビ担当の自然科学部の青木君に教えてもらいましたが、背側の鱗(体鱗)の数は種によって決まっているそうです。体鱗は斜めに数えますが、その数は21。まさにジムグリでした。ちなみにアオダイショウは23~25とのことです。腹側の鱗は腹板といい、総排出口の前までは1列に並んでいるのに対し、これより後ろは2列に並びます。この部分が尾になります。顎の下から総排出口までの腹板の数は209でした。

ヘビの抜け殻を財布に入れておくと金運がつくといわれています。まるまる1匹分をきれいにたたんで入れておくと御利益がありそうな感じもしてきますが、やっぱりそんなことはできませんね。パネルに入れて生物室に飾っておきたいと思います。

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