アオスジアゲハ

アオスジアゲハ(4/30)

アオスジアゲハ(4/30)

生物室の標本

生物室の標本

以前飼育した幼虫

以前飼育した幼虫

前回紹介した連光寺湿地でアオスジアゲハが吸水していました。この湿地はもともとは田んぼとして利用されていた谷戸です。人の手が入らなくなり、今はキショウブが一面に生い茂っています。その一角に復活した小さな田んぼの土にしきりに口吻を伸ばしていました。今年初めて見る一匹です。普通は高い所を敏速に飛び回るのでなかなかカメラに収めることが難しいのですが、今回は20~30㎝に近づいても逃げません。ラッキーでした。

アオスジアゲハはクスノキを食樹として幼虫が育ちます。クスノキは校庭や公園にもあり街路樹としても利用されていますので、都内のビル街でも姿を見ることができます。以前勤めていたJ高校では、2階の生物室の前に大きなクスノキがあり、窓から幼虫や蛹を見つけることができました。聖ヶ丘では駐車場脇にあったタブノキで見つけた幼虫を飼育したことがあります。写真はその時のものです。

幼虫は他のアゲハの幼虫とは少し違った雰囲気です。頭の形が三角形で、葉の緑色と同じ保護色です。蛹も見事に葉っぱに化けており葉脈に合わせて止まっているとなかなか気がつきません。この時飼育した数匹の幼虫の半分からは寄生バエが出てきました。アオスジヤドリバエだと思います。この寄生バエのことをもう少し調べてみたいと思っています。

キアゲハ幼虫 オナガアゲハ幼虫

 

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