カラスウリ

カラスウリの実(12/1)

カラスウリの実(12/1)

中を割ってみました

中を割ってみました

カラスウリの花

カラスウリの花

今年ももう12月。11月下旬からは冬の寒さを感じるようになってきましたが、今日(12/1)はいわゆる「小春日和」。日差しもあって、11月中旬の気温だそうです。学校周辺を一回りしたところ、日だまりでキタテハとヒメアカタテハにお目にかかりました。キタテハは成虫で越冬するチョウです。ヒメアカタテハは多摩丘陵の寒い冬をどのように乗り切っているのか定かではありません。

それでも季節の移り変わりは早く、前回紹介したムラサキシキブジョロウグモも姿を消してしまいました。そんな中、カラスウリは10月頃からずっと赤い実を付け、単色になりつつある雑木林で異彩を放っています。さすがにこの時期の実は、「実」が詰まった状態ではなくスカスカしています。皮を手で破いてみたところ、黄色い糸状のものに包まれた黒い種が現れました。

カラスウリの名前の由来には諸説あるようです。小さなスズメウリに対して大きいこと。「カラス」や「イヌ」が付けられた植物(カラスザンショウやイヌツゲなど)は役に立たないということ。中国の朱色の墨「唐朱」瓜に由来する。等々。黒いカラスが赤い実をくわえた姿は絵になると思いますが、カラスがこの実を食べることはないようです。

知名度の高いカラスウリの実に対し、その花を知っている方は少ないと思います。夏の夜、実に美しいレースのような白い花を咲かせます。写真は10年以上も前、稲城市のキャンプ場で、前任校の同僚のI先生が撮影したものです。

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