ビロードハマキ

ビロードハマキ(6/5)

ビロードハマキ(6/5)

どちらが頭?

どちらが頭?

裏は鮮やかなオレンジ色

裏は鮮やかなオレンジ色

前回、オレンジと黒の配色の美しさに触れましたが、今度は同じ配色を持つ美しいガを見つけました。たぶん私は初めてお目にかかるものだと思います。自然科学部部長の清水君に見せると、「見たことある」との返事。調べてもらったところ、ビロードハマキという名前のガであることが分かりました。

カイコにあげるクワの葉を採りに行った際、一緒に付いてきたものです。初めて見た時、その配色の美しさにビックリしました。黒地に黄色の斑点が並び、周りにはゼブラ模様に縁取りがあります。同僚の先生には顔をしかめられましたが、これを美しいと言わずに何と言えましょうか。

きれいな楕円形で、一見ガであるとは分かりません。おまけにどちらが頭かも分かりません。斑点模様になっているのは前翅がたたまれたもの。頭部と胸部も同じ模様になっているので分かりにくいのですね。写真で右側のオレンジ色が濃い部分は後翅です。裏から見るとオレンジ色に黒のまだら模様の入った後翅がよく分かります。

幼虫が葉を巻くハマキガの仲閒です。翅や体全体がビロードの質感に似ているということなのでしょうが、あまりよく分かりません。近畿地方に多く、東京ではこの10年くらいで増えてきているとのことです。やはり温暖化と関連しているのでしょうか。

まだまだ知らない生き物はたくさんいます。今度はどんな出会いがあるでしょうか。楽しみです。

 

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