アカシジミ・ウラナミアカシジミ

アカシジミ(6/2)

アカシジミ(6/2)

ウラナミアカシジミ(6/6)

ウラナミアカシジミ(6/6)

アカシジミ

アカシジミ

ウラナミアカシジミ

ウラナミアカシジミ

中間テストが終わり、久しぶりに自然科学部の生徒達と自然観察に出かけました。といっても放課後の1時間にも満たないわずかな時間です。でもその時間がとても貴重です。この日(6/2)の収穫は、アカシジミとウラナミアカシジミ。ミズイロオナガシジミも採集しました。共に5月下旬から6月に現れるチョウです。

アカシジミとウラナミアカシジミは近い種類でよく似ています。ただし、名前の通り「ウラナミ」は翅の裏側にはっきりと目立つ縞模様があります。私はこの「ウラナミ」のゼブラ模様が気に入っています。これだけ際だつオレンジと黒の組み合わせが翅の裏全面を占めているところが強烈な印象となっていますね。前々回紹介したヤマカガシも黒とオレンジです。この組み合わせは独特の美しさを醸しだしいるのではないでしょうか。

両種ともクヌギやコナラの雑木林に生息します。梅雨の時期、年に一度だけ現れ、主にクヌギやカシなどブナ科の樹木を食樹とする森林性のシジミチョウをゼフィルスと呼んでいます。いわゆるミドリシジミの仲閒で、緑色にメタリックに輝くものがチョウの愛好家には特別に親しまれています。アカシジミもウラナミアカシジミも緑色ではありませんが、このゼフィルスの仲間に含まれています。

両種とも活発に活動するのは午後から夕方にかけてです。この日も夕方の4時半頃の観察でした。雑木林の林縁でそれぞれ数頭の個体を確認しました。例年より出現の時期が早く数が多いように思います。中にはじっと止まっているものもいて、数㎝まで近づいてカメラに収めることができました。放課後のわずかな時間も有効に活用したいですね。

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