ハクセキレイ子育て中

巣を見上げる親鳥

巣を見上げる親鳥

 

ガラス張りの三角屋根の中に営巣

ガラス張りの三角屋根の中に営巣

救出したひな

救出したひな

屋根からも見守り

屋根からも見守り

今、本校のエントランスでハクセキレイが子育て中です。ガラス張りの三角屋根の中に巣があります。ここは生徒の昇降口でもありますから人通りが最も多い場所ですが、毎年巣作りが確認されています。さて、そのハクセキレイの鳴き声が先週末に妙に大きくなっていました。「チー、チー」とひなに呼びかけているようで、ひなの声も聞こえています。私たちが見ているからでしょうか、親鳥はエントランスの中をしきりに気にしてはいるのですが、なかなか巣に近づきません。エントランスの前をチョコチョコ走り回っては少し離れた場所に飛び移る行動を繰り返していました。

おかしいと思いよく調べてみると、なんとひなが巣から落ちているではありませんか。かわいそうに傘立ての裏でほこりまみれになっています。それでもまだ元気に鳴いています。急いで救出し、体育科の有馬先生がはしごを掛けて巣に戻してくれました。先週の土曜日(5/30)のことです。

その後、ひなは巣から出て細い桟を伝って別の場所に移動したようです。今のところ餌を運ぶ親の姿もひなの声も聞こえています。何とか無事に育って欲しいと願っています。

ハクセキレイは本来北海道や東北の海岸地方に生息していたものです。この50年ほどで南下を続け、生活域を市街地にも広げています。橋の下や建造物の隙間に巣を作り、今ではすっかり「身近な都市鳥」という存在です。人間生活をうまく利用しているのでしょう。でも、あまり近づきすぎると子育てなども放棄してしまいます。そっと見守ってあげたいと思います。

(2017年の子育てのようす

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