ワカバグモ

ワカバグモ(4/25)

ワカバグモ(4/25)

中学1年生の植物観察の授業が始まり、早速先日はショカツサイとシャガの花のつくりを調べました。シャガの花のつくりについては一昨年のこのコラムで紹介しましたので、是非ご覧ください。さて、そのシャガの花に綺麗な緑色のクモが付いていたのを理科助手のみなみ先生がとっておいてくれました。

名前はワカバグモ。透けるような薄い緑色で、若葉の萌え出すこの季節にぴったりの名前です。大きさは1㎝ほど。小さくて綺麗でかわいいクモですから、クモが苦手な人(ほとんどの人だと思いますが・・・)でも「許せる」と思います。4月から11月頃までどこでも見られますが、やはり今の時期に見るのが一番ですね。

左右の前足2本が長く、これを広げて小さな昆虫などを待ち伏せします。その姿がカニに似ていることからカニグモ科というグループに分類されています。時には自分の体よりも大きな獲物に飛びつくこともあるようです。この時も前の方からカメラを近づけると、一人前(?)に前足を精一杯広げて威嚇のポーズを取っていました。そんな姿がまた微笑ましいですね。

頭部をクローズアップすると8つの眼がはっきり見えてきました。ワカバグモの眼をこんなにじっくり見たのは初めてのことです。よく見ると8つの眼の配置が実に見事です。上の眼と下の眼、真ん中の2つと左右の2つ、それぞれが各方向を向き全方面ににらみをきかせてていることがよく分かります。感激です。生き物のしくみって本当に素晴らしいですね。

カメラに向かって威嚇のポーズ

カメラに向かって威嚇のポーズ

八方にらみの8個の眼

八方にらみの8個の眼

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