多摩センター通りの菜の花畑

アブラナ(4/2)

アブラナ(4/2)

菜の花畑(多摩センター通り・4/2)

菜の花畑(多摩センター通り・4/2)

今、多摩センター通りの菜の花畑が見事です。多摩センター駅から永山方面に向かった左側、幹線道路の一角にある畑です。一面の黄色い花穂が陽の光にきらきら輝き実に美しく、毎日通勤途中の車から眺めさせてもらっています。車ではアッという間に通り過ぎてしまいますが、仕事に追われる忙しい生活の中でホッとする瞬間です。満開のサクラと共に心を癒される春の風物詩ですね。

農家の方の手入れがあってこその菜の花畑。管理も大変なのだと思います。伺ったところ、今年はつぼみの頃に鳥に突かれるものが多く出荷量が少なかったそうで、来年に向けて種を取るために満開の状態にしているとのことでした。私たちは何も知らずに楽しませてもらっているだけですが、やはりいろいろなご苦労があるのですね。

「菜の花」は生物名としてはアブラナですが、これには在来のアブラナと外来のセイヨウアブラナが含まれます。セイヨウアブラナは明治以降に導入され、在来のアブラナに取って代わって菜種油用に栽培されるようになりました。野菜として利用するには在来のアブラナが適しているようですので、センター通りのものは日本古来のアブラナなのでしょうか。

少し前まで野原で見られたのはセイヨウアブラナが野生化したものですが、最近はそんな景色も少なくなってしまいました。これに代わって野原や空き地で増えだしたのは、同じアブラナの仲閒で紫色のショカツサイ。諸葛菜と書き、中国原産の帰化植物です。授業でもアブラナの観察の代わりにショカツサイを利用しています。

さらに最近河原などで増えているのはセイヨウカラシナ。多摩川や浅川の河川敷で群生しています。アブラナと同じ黄色い花ですが、花は少し小振りでまばらにつくようすがやや異なります。これも食用に導入されたものですから食べられます。一度試してみてはいかがでしょうか。

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