キチョウ(キタキチョウ)

キタキチョウ(3/29)

キタキチョウ(3/29)

先日(3/29)は久しぶりに自然科学部の生徒達と学校の周りを歩きました。このところのぽかぽか陽気で、チョウ達も一斉に活動を開始しています。構内の芝生のグランドにも学校裏の畑や空き地にも姿を見せたのがキチョウです。日当たりの良いところを地面すれすれにちょこまかと飛び回っています。新高1の清水君がすかさず捕獲。今年初めての採集記録として標本にしました。

キチョウは秋に生まれた個体が成虫で越冬します。ですから20℃近くになる日は2月頃でも姿を見せることがあります。今年も暖かい日には注目していたのですが、結局3月末になって満を持して飛び始めたようです。これに対し、モンシロチョウやモンキチョウは蛹で越冬しますので、冬の間に一時的に飛び出すことはなく、本格的に暖かくなってから羽化します。モンシロチョウはまだ見かけていませんが、先日浅川沿いで遠めに見えたのはモンキチョウだったと思います。

さて、このキチョウ、DNAの分析により最近分類が変わりました。従来からのキチョウに、本土のものと西南諸島の2種類あることがわかり、本土のものはキタキチョウと呼ばれるようになりました。西南諸島のものはそのままキチョウまたはミナミキチョウと呼ばれています。見た目の区別は難しいようです。数年前に沖縄で採集したキチョウの標本が手元にあるのですが、分かりません。というのも、西南諸島にはキタキチョウとキチョウが混生しているとのことですので、採集したものはキタキチョウなのかもしれません。

ともあれ、聖ヶ丘で見られるものはキタキチョウに間違いありません。学校にある標本のラベルを書き換えることになりそうです。

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