ヒメオドリコソウ

ヒメオドリコソウ(3/21)

ヒメオドリコソウ(3/21)

畑の脇に群生

畑の脇に群生

この4日間20℃を越える日が続き、開花したサクラは一気に満開に近づきました。野原の植物もすっかり春を迎えています。中でも群生が見事なのがオオイヌノフグリとホトケノザ、そして写真のヒメオドリコソウです。ヒメオドリコソウは前者2つよりやや遅れて3月に入ってから群生が目立つようになりました。ヒメオドリコソウはヨーロッパ原産の帰化植物です。オオイヌノフグリも帰化植物ですが、両者とも春の日本の野原には無くてはならない存在になっていますね。

ホトケノザと同じくピンクの花がかわいらしく、春のイメージにぴったりです。茎の上の方に付く葉も赤紫色で、群生しているところではピンクのカーペットが敷き詰められている感じがします。葉は下の方にいくにつれて大きく柄も長くなり、上の方の葉と重なり合わないようになっています。この葉の重なりが4列あり、全体的にはクリスマスツリーのような形となって、光を効率よく受けられるようになっているところに感心させられます。

「ヒメ」の付かないオドリコソウは日本古来の山野草で、背丈が30~40㎝と大きく、まさに編み笠をかぶった踊り子の姿を想像させます。同属で小さいことから「ヒメ」の名が付けられたヒメオドリコソウですが、踊り子のイメージはいかがなものでしょうか。オドリコソウは残念ながら学校周辺で見かけることはありません。20年ほど前に町田の三輪地区で群落を見たことがありますが、今はどうなっているでしょうか?

雑木林ではスミレも咲き始め、ウグイスも鳴いています。チョウの姿も見られるようになりました。池ではオタマジャクシも泳いでいます。いよいよ春本番。生き物たちとの出会いが楽しみです。

 

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