ニイニイゼミの羽化

ニイニイゼミの羽化(7/17 20時51分)

ニイニイゼミの羽化(7/17 20時51分)

(21時00分)

(21時00分)

(21時11分)

(21時11分)

(21時39分)

(21時39分)

ニイニイゼミの羽化を観察しました。17日の夜、場所は八王子の長沼公園。夕食を済ませ8時半頃、観察ポイントを訪れました。40分、コナラの木の地面から30㎝くらいの場所で幼虫を発見。ちょと触ってみましたが動きません。羽化の体勢に入っているようです。45分、背中の殻が割れ始めました。その背中がぐんぐん大きくふくれあがってきます。55分、頭と眼も現れました。9時5分、ここからのけ反るようにして足や羽が抜け出てきます。この姿勢で15分ほど足が固まるのを待ち、今度は腹筋で起き上がるように体勢を立て直します。25分、完全に抜け出しました。次に縮んでいた羽がどんどん伸びてきます。脱皮が始まり約1時間、美しい成虫の姿になりました。

今回気がついたことは2つ。一つは羽化が木の低い場所で行われること。地面から20~50㎝の範囲に集中しています。抜け殻もほとんどこの高さで見つかります。アブラゼミとは違います。なぜ、低い場所に限られるのでしょうか。もう一つは、羽の模様の黒い部分ははじめから色がついていること。アブラゼミは最初は羽全体は真っ白で徐々に茶色い色がついてきます。これとは色素の組成等が違うのかもしれません。

ところで、今年はニイニイゼミの出現が1週間ほど遅いようです。この分だとアブラゼミも遅れて初鳴きは7月25日を過ぎるかもしれません。ちなみに昨年のアブラゼミに初鳴きは21日でした。

 

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