越冬中のキタテハお目覚め

キタテハ(2/28)

キタテハ(2/28)

アカタテハ(1/16 東大赤門前にて)

アカタテハ(1/16 東大赤門前にて)

2月14日の大雪から2週間、平年より寒い日が続いていましたが、一転昨日(2/28)は一気に気温が上昇し最高気温は18℃になりました。その暖かさにつられてキタテハが姿を現しました。午後2時頃、稲城の谷戸田で見つけました。昨年のコラムで紹介したホタルの生息する谷戸田です。日当たりの良い南向き斜面に3頭が追いかけ合って飛んでいました。

キタテハは秋に生まれた個体が成虫で越冬し春になると再び活動を開始します。ですから春先に見られる個体は秋型です。この秋型から生まれて夏に見られるのが夏型となります。最もポピュラーなタテハチョウでカナムグラを食草としますので都市部の空き地などでもよく見られます。秋型は夏型に比べてオレンジ色が濃いのが特徴です。毎年出現の時期は3月下旬ですが、冬の間でも昨日のように暖かい日は活動している姿を見ることがあります。

成虫で越冬するチョウは他にもたくさんいます。アカタテハもそのひとつ。キタテハ同様冬でも暖かい日には姿を見ることがあります。いろいろな報告を読むとキタテハよりも温度が低い日にも出現する確率が高いように思います。下の写真は今年の1月16日に撮影したものです。場所は東大の赤門前。たまたま用事で通りかかったときに見つけました。この日は都内の最低気温は-0.2℃、この冬一番の寒さといわれた日です。日差しはあったものの最高気温も10℃にならず、こんな寒い日に!とビックリしました。

ところで前回のブログで紹介したホトケノザ。稲城の畑にもたくさん咲いていました。畑の柔らかい土と日当たりの良さが関係していると思われます。雑木林からはコジュケイの声も聞こえてきました。一歩ずつ春が近づいているようすですね。

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