アロエの花

体育館棟の脇のキダチアロエ(12/17)

体育館棟の脇のキダチアロエ(12/17)

下から順に花が開きます

下から順に花が開きます

今、構内の体育館棟の脇で、キダチアロエが赤橙色の花を元気に咲かせています。数年前に2株植えたところどんどん株を増やし、今年は15個の花穂を付けました。南アフリカ原産の多肉植物ですが、結構低温には強いようです。この2~3日は氷点下にもなる寒さの中で、この鮮やかな色は、多摩丘陵の冬とは別の世界へ連れて行かれたかのような感じにさせられます。

それにしてもこんな寒いところでよく育っていると思います。この場所が温水プールの隣で日当たりもよく、排気口から暖かい空気が流れ出ていること、上にひさしがあって放射冷却が妨げられ霜が降りないことなどが幸いしたのだと思います。ひさしのため雨の量が少なく乾燥していることも、生育にとって好条件となっているのでしょう。ほとんど手入れはしなくとも丈夫に育っています。

アロエは昔はユリ科に分類されていました。最近では独立したアロエ科と標記される場合もありますし、最新のゲノム解析によるAPG植物分類体型ではツルボラン科という科に入れられています。ともあれユリには近い仲間で、一つひとつの花もユリと同じように、がくに相当する外花被片3枚、花びらに相当する内花被片3枚、おしべ6本とめしべで構成されています。

花穂の下から順に開花し、三角帽子のような形の上の方のつぼみはまだ小さく上を向いていますが、 つぼみが大きくなるとだんだん横向きになり、花が開くと下向きに垂れ下がります。筒状の花のもとには蜜がたっぷり含まれており、垂れ下がった花の先までしみ出してきます。これを目当てにメジロなどがやって来るとのことですが、まだ見たことはありません。今シーズンは何とかお目にかかれないものかと期待しています。

この写真の隣にはアロエベラも育っています。こちらは5月頃黄色い花を咲かせます。その時期にまた紹介したいと思います

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