続報・アオマツムシ

アオマツムシ・オス(10/2)

アオマツムシ・オス(10/2)

構内にあるムベの植え込み

構内にあるムベの植え込み

3回前のブログでアオマツムシを紹介しましたが、この時の写真はメスでしたので、その後粘ってオスの写真を撮ることができました。「粘って」と書きましたが、実は全然苦労することなく、簡単に見つけることができました。見つけたのは構内にある1m20㎝ほどの高さのムベの植え込み。構内のメインの場所で毎日通る場所にあります。

帰りがけの夜8時頃、ちょうど羽を立ててこすり合わせ鳴いているところでした。この植え込みだけで他にも3匹の声が聞こえていたと思います。近くにある背の高いシラカシの木で鳴いているのは知っていましたが、ムベの植え込みには気がつきませんでした。「灯台もと暗し」ですね。しかも観察にはうってつけの高さです。翌日、昼間に探してみたところ、またすぐ見つかりました。

それにしても1mくらいの木にいるのは珍しいのではないでしょうか。ムベはアケビの仲間で今ちょうどアケビと同じような実がなっていますが、これを好む習性があるのでしょうか。近くにある60~70㎝のツツジの植え込みでは全く鳴き声は聞こえません。アオマツムシは木の枝に卵を産み、一生樹上で生活しています。この小さな植え込みで一生を過ごしているのでしょうか。

アオマツムシのオスは背中にある前翅に茶色い部分があるのが特徴です。この部分の模様がメスより複雑でこれをこすり合わせて声を出します。茶色い部分を含めてムベの葉と色がそっくりですね。それが保護色となってこの木に集まるのでしょうか。疑問はつきません。

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