キセルガイ

キセルガイ(9/7) 種未同定

キセルガイ(9/7) 種未同定

上と同じ種?

上と同じ種?

前回のブログの「ナンバンギセル」に続いて、今回は「キセルガイ」を紹介します。名前の通り煙管の形を連想させる貝です。しかも、今回は西洋のマドロスパイプではなく正真正銘の日本の煙管です。ただし、真ん中の長い管は省略して、「吸い口」と先端の「雁首」が直接繋がった形です。「ナンバンギセル」の次のコラムに何を書こうか迷っていたところに、この「キセルガイ」を見つけて、グッドタイミングでした。

このキセルガイ、実は陸生の貝で、私の家の近くの神社で見つけました。古い切り株に20匹程くっついていました。「え!陸上にも貝がいるの?」と思う人もいるかも知れませんが、カタツムリを思えば珍しいことではないでしょう。家の庭や公園などでも見ることができます。学校周辺でも見たことがあります。落ち葉や倒木の下など湿ったところを好み、これらをえさとしています。

つのを出しているようすはカタツムリそっくりですね。それもそのはずキセルガイはカタツムリと同じ有肺類という仲間に分類されています。海や川にいる水生の貝はえらで呼吸をしますが、これらの貝はそれができません。えらを捨てて、外套膜を変化させた袋を作りこれを肺として呼吸をしています。ですから逆に水中では呼吸をすることができません。

日本の陸産貝は約800種ほどもいます。キセルガイの仲間だけでも200種もいるそうです。移動能力が弱いので地域ごとに分化しているのだと思います。私自身はあまり詳しくないので、種の同定まではできません。2つの写真は色が異なり違う種のようにも思います。どなたか教えていただければ幸いです。

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