シマドジョウ

多摩川で採集したヒガシシマドジョウ

多摩川で採集したヒガシシマドジョウ

夏休みの多摩川でシマドジョウを採集し飼育を始めました。多摩川中流域では一般的に見られるドジョウです。水質が悪化したときには減少したようですが、今は水質も改善しどこにでも生息しているようです。川岸近くの流れが弱いところで捕まえました。水深2~3㎝の浅いところでじっとしているので簡単に捕まりそうですが、網の下をすり抜けて石の下に潜り込んでしまったりするので結構苦労しました。

普通のドジョウと異なり、体の横に黒い斑点模様が連続してついているのが特徴です。ひげも6本で短く、普通のドジョウの10本とは異なります。ちなみに4月のブログで紹介したホトケドジョウのひげは8本です。今回は3~5㎝程のものを数匹捕まえました。大きく育つと10センチを超えるものいるようです。頭の形が一時代前の新幹線の形に似ているようでかわらしいですね。

シマドジョウは従来から4つのグループに分かれていました。西日本グループ4倍体型(染色体が通常の2倍になっている)、西日本グループ2倍体型、東日本グループ、高知グループです。分類学的には未定な部分もあるようですが、これをそれぞれオオシマドジョウ、ニシシマドジョウ、ヒガシシマドジョウ、トサシマドジョウと区別して命名することが提唱されています。

今回採集したものはヒガシシマドジョウで良いと思いますが、典型的な「ヒガシ」は尾びれの基にある2つの斑点がもっと不明瞭になるようですから疑問も残ります。斑点模様は個体差があり、区別するのも難しいですね。シマドジョウの世界も奥が深い!ますます興味を引かれました。

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