ニジュウヤホシテントウ

イヌホウズキにいたニジュウヤホシテントウ

イヌホウズキにいたニジュウヤホシテントウ

ナスの葉を食べた跡

ナスの葉を食べた跡

ニジュウヤホシテントウ。その名の通り28個の模様のあるテントウムシです。数えてみると確かに片側の羽に14個、合わせて28個の星がありました。日本のテントウムシの仲間は180もの種類がいるとされています。星の数が名前についたものでは、ナナホシテントウが最もポピュラーでよく知られていますが、他にもヨツボシテントウ、トホシテントウ、ジュウニマダラテントウ、ジュウサンホシテントウ、シロジュウシテントウなどがおり、その中でも最も数が多いのがこのニジュウヤホシテントウです。

テントウムシといえばアブラムシを食べる「益虫」ということで有名です。ナナホシテントウもよく見かけるナミテントウも生まれたばかりの幼虫から成虫までアブラムシを大量に食べて育ちます。ところがこのニジュウヤホシテントウはナスやトマト、ジャガイモなどナス科の植物の葉を食料としています。ですから「害虫」扱いです。今回は、雑木林の林縁にあったナス科のイヌホウズキの葉で見つけました。

昆虫にもそれぞれの食性や生き方があるのですから、人間の都合で「益虫」「害虫」と決めつけるのはいかがなものかと思います。でも、家庭菜園のナスなどに来るとやはりやっかい者です。我が家のナスにもニジュウヤホシテントウの食べ跡がありました。

ニジュウヤホシテントウが「悪者」っぽく見えるのは、ナナホシテントウのようなツヤツヤした光沢がなく、少し汚れたように見えるからかもしれません。これは体全体に細かい毛が生えているためです。やっぱり光り輝いているものは美しくて好まれ、くすんだものは嫌われてしまうのでしょうか。私は温かい目で見守ってあげたいと思います。

 

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