ヤマユリが咲いています

20㎝を超える大輪です(7/13)

20㎝を超える大輪です(7/13)

つぼみを含め5つの花。重そうです。(7/13)

つぼみを含め5つの花。重そうです。(7/13)

御蔵島のサクユリ

御蔵島のサクユリ(撮影:米田)

学校の裏山でヤマユリが見頃になっています。写真は7月13日に撮影したもの。ヤマユリは20㎝を超える大型の花と独特の甘くて強い香りが特徴的で、ユリの王様とも呼ばれています。多摩丘陵の雑木林の中では最も派手な花でありながら、それでいて気品のある美しさを感じさせます。花びらのように見える6枚のうち、幅の広い3枚が花びらで幅の狭い方はがくに相当します。それぞれ内花被片、外花被片と呼ばれ、ユリ科やアヤメ科の花のつくりの特徴です。

日本特産のユリで、近畿地方から東北地方までの本州各地に生育しています。お隣の神奈川県では県の花、八王子市でも市の花に制定されていることからも分かるように、関東地方でも山野を代表する花です。昨年の夏に伊豆七島の御蔵島に行きましたが、ここではヤマユリの変種とされるサクユリが咲いていました。ヤマユリよりさらに大きな花で、茶色の斑点が無いのが特徴的でした。少しピンクがかっていたような気もします。ヤマユリといっても海岸近くでも見られるようです。

裏山の雑木林では今でも点々とヤマユリの姿を見ることができますが、近くの農家のおじさんに聞くと、「最近めっきり少なくなってしまった」そうです。雑木林が手入れをされず、ササがはびこってしまったのが原因の一つだと思われます。写真の株もササやぶの脇で咲いていました。ササはアズマネザサといい実験的にこのササを刈った雑木林の林床にはいろいろな植物が生えてくることが報告されています。

毎年1学期の期末考査が終わる頃に咲くヤマユリは、私にとっては1学期の日常的な忙しさから解放され「そろそろ夏休み!」というイメージです。本校の終業式は19日。これでアブラゼミが鳴き出せば本格的な「夏!」の到来です。梅雨明けから猛暑日が続き例年以上の暑さがが予想される今年の夏ですが、夏休みの生き物ウォッチングが楽しみです。

 

ご意見・関連情報などありましたら、こちらまでご連絡ください。