ホタルブクロとヤマホタルブクロ

ホタルブクロ(6/3)

ホタルブクロ(6/3)

ヤマホタルブクロ(6/3)

ヤマホタルブクロ(6/3)

6月になりました。この時期から咲き始める代表的な山野草がホタルブクロです。雑木林の林縁や神社の脇の斜面に見られますが、道路脇の植え込みなどでも見つけることができます。聖ヶ丘周辺は多摩ニュータウンの中で30年ほど前に開発された住宅地です。それ以前の雑木林や野原の名残といえるのでしょうか、いわゆる山野草を庭先の植え込みなどで見かけることがあります。ホタルブクロもその一つです。

写真の一方は変種とされるヤマホタルブクロで、これもツツジの咲く植え込みで見つけました。ヤマホタルブクロは名前の通り普通のホタルブクロよりは山間部に生育します。そのヤマホタルブクロが植え込みで見られるのですからやはり自然が豊かだといえると思います。

ヤマホタルブクロはホタルブクロより色が濃く紅紫色のものが多く見られますが、最もはっきりした違いは萼の形です。ホタルブクロでは、5つに分かれた裂片と裂片の間に付属片があってそれが反り返っているのが特徴です。これに対しヤマホタルブクロの萼では、裂片の間に反り返った部分はなくふくらみがあるだけです。写真でも分かるでしょうか。

ホタルブクロの名は、「火垂(ほたる)袋」すなわち提灯のことという説と、子供たちがこの花の中にホタルを入れて遊んだことから名付けられたとの説があります。私としては後者の方に思い入れがありますね。6月中旬には学校周辺でもゲンジボタルが姿を見せますので、是非試してみたいと思います。

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