アオモンイトトンボ

アオモンイトトンボ(8/21)

アオモンイトトンボ(8/21)

同上

同上

理科助手のみなみ先生が通勤途中の電車の中でイトトンボを捕まえてきました。8月21日の朝8時頃、京王線の八王子から聖蹟桜ヶ丘へ向かう車内です。座席に座ると背中の後ろで何やら虫の羽ばたく音。振り返ると、胸とお尻の青がくっきり目立つきれいなイトトンボを発見。大感激だったようです。もちろんみなみ先生も虫は大好き。普通なら慌てて席を立ったり追い払ったりするところかも知れませんが、そっと捕まえてポシェットに入れて運んできました。

トンボの仲間は大きく2つに分かれます。1つは、オニヤンマやシオカラトンボ、サナエトンボ(7月のブログで紹介しました)など、大空をスーイ、スーイと飛んでいるトンボらしいトンボの仲間。もう1つが、今にも折れそうな細い胴体をもつイトトンボの仲間です。前者は前後の翅の形が異なることから不均翅類(正式には不均翅亜目)、後者は前後の翅がほぼ同じ形なので均翅類(亜目)と分類されます。左右の目が離れているのも特徴です。調べたところアオモンイトトンボと分かりました。

大きさは3~4㎝。イトトンボの仲間はともかく華奢な体に青や緑色のメタリックな輝きを持ち、水辺の草むらを分け入るようにゆっくりと飛ぶ姿は実に繊細で優美です。この個体はどこから車内に紛れ込んだのでしょうか。あまり水場を遠くまで離れることはないとのことですから、田んぼが近くにある駅が乗車駅の候補だと思います。

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