ベニスズメの成虫

羽化したベニスズメ(8/16)

羽化したベニスズメ(8/16)

前回ベニスズメの幼虫を紹介しましたが、何とタイミングの良いことにその後すぐ成虫の写真を撮ることができました。生物室で保管していた蛹がちょうど羽化して成虫になったのです。私が職員室で前回のブログをアップした後生物室に行くと、同僚の有江先生が「先生!ガが羽化しました!」と。のぞいてビックリ!これがベニスズメでした。

実は、これは有江先生が6月に幼虫を採集したものです。その時にはきちんと名前を調べずそのままにしておいたところ、2~3日後に蛹になりました。6月18日のことです。それからずっとそのままケースにれて半ばほったらかしの状態でした。最初の内はピクピク動いていたので期待していたのですが、1ヶ月、1ヶ月半と過ぎ、もう死んでしまったのではないかと半ば諦めていました。2ヶ月経った羽化です。

それにしても、地味で茶色い印象が強いガの仲間の中で、際だって美しいと思いませんか。写真を撮り損ねましたが、胴体の腹側は全面ピンクです。日本の昆虫のイメージを覆す色彩です。何故この色に進化してきたのでしょうか。しかも夜行性ですからここまで派手になる必要があるのでしょうか。不思議です。2016年10月に紹介したホシホウジャクと同じように、ホバリングしながら樹液や花の蜜を吸います。特に珍しい種ではありませんから、この様子も見てみたいですね。

それにしてもが続きますが、羽化まで2ヶ月かかったのには驚きました。自然状態でもそうなのでしょうか。今度はしっかり飼育をしたいと思います。有江先生が採集した幼虫も前回紹介したした幼虫も校舎の入り口付近で見つけたものです。幼虫の食草は何だったのでしょうか。これを調べるのも課題です。

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