アカボシゴマダラ羽化

アカボシゴマダラ終齢幼虫(7/1)

アカボシゴマダラ終齢幼虫(7/1)

頭部を正面から

頭部を正面から

蛹(7/14)

蛹(7/14)

羽化した成虫(7/19)

羽化した成虫(7/19)

6月の末、馬引沢(聖ヶ丘のお隣です)の道路脇でアカボシゴマダラの幼虫を見つけました。アカボシゴマダラは神奈川県に移入された中国産の亜種が関東一円に急速に広がっています(2013年5月のブログで紹介しましたのでご覧下さい)。道路脇には50㎝くらいの小さなエノキが生えていることがよくあります。こんな所でも生育するのですからどんどん広がるわけです。3匹見つけました。

早速生物室で飼育を開始。2日後には脱皮して終齢幼虫となりました。その幼虫の頭部を正面から見た姿、格好いいと思いませんか。私には、ちょっと悪役で人気者の覆面レスラーに思えてなりません。
大きな角も格好良さを引き立てています。脱皮の時にはこのマスクをきれいに脱ぎ捨てます。国チョウで有名なオオムラサキも同じ仲間で、少し角が短くかわいいマスクを被っています。

その幼虫たちが11日から次々に蛹になりました。お尻を葉の裏や枝にくっつけて垂れ下がる垂蛹です。最初の蛹は枝から落ちてしまったので、ボンドで割り箸にくっつけてみました。その甲斐あって、18日には羽化して成虫になりました。2匹目は19日の朝に羽化。3匹目も翅の模様が透けて見えるようになり、次の日の朝は何としても羽化のシーンをみたいと思っていたところ、何とこの日の午後に羽化してしまいました。油断していました。自然状態でも午後に羽化することがあるのでしょうか。

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