キマダラカミキリ
国語科の石原先生がキマダラカミキリを届けてくれました。石原先生は昨年に続いての登場です。前回はクワカミキリでした(2016年7月のブログを見て下さい)。今回は構内の通路を歩いていたところを見つけたとのことですが、ちょっと興味がある人でないとなかなか気がつかないものです。キマダラカミキリの名前も分かっていた様子です。さすがですね。夜行性で夜になるとクヌギやクリの木に現れます。この日は昼間からどうしたのでしょうか。
名前の通りの黄色と茶色のまだら模様です。この模様、ペイントされたはっきりとした図柄ではありません。実は体に生えている細かい毛が密集してビロード状になり、毛の向きと光線の具合でいろいろな形に変化します。一見茶色い目立たない色なのですが、よく見ていると黄金色の輝きを放つこともあり非常に美しいです。体長は3㎝。オスの触角は体長よりもかなり長くなりますから、これはメスの個体だと思われます。
さて、顔をクローズアップしてみました。複眼の形が変わっていると思いませんか。触角の周りを回って後ろまで細長く伸びています。もともとあった眼が触角にえぐられてしまったようにも感じられます。多くのカミキリムシに特有の形態ですが、キマダラカミキリの場合、眼が前に向いていると言うよりは横から後ろに付いている感じです。どのように世界が見えているのでしょうか?不思議です。
2017年6月14日 有岡 淳
カテゴリー:昆虫
ご意見・関連情報などありましたら、こちらまでご連絡ください。