フタバネゼニゴケ・ホソバミズゼニゴケ

フタバネゼニゴケ

フタバネゼニゴケ

同上

同上

ホソバミズゼニゴケ(昨年3月)

ホソバミズゼニゴケ(昨年3月)

前回に続きコケの話題です。自宅周辺の散策をしていたところ見慣れないコケを見つけました。「カサ」の形が前回の「陣笠」とも異なり、一部が二股に分かれています。ウシの蹄のようにも見えますし、ウサギの耳のようでもあります。葉状体はゼニゴケと似ており、杯状体もあります。清水の湧き出るような崖の下で、土をおさえるために横に渡された板と地面の境目にびっしり生えていました。

残念ながらコケの図鑑は持っていませんのでネット検索に頼ることにしました。なかなか分からず悪戦苦闘しましたが、やっと見つけたのが「三河の植物観察」というサイト。ここに詳しいコケ図鑑がありました。該当したのはフタバネゼニゴケ。確かに2枚の羽のように見えます。たぶんこれだと思います。私にとっては新しい発見です。それにしても少し意識するだけで、普段だったら見過ごしていたようなものがちゃんと見えてくるんですね。我ながらビックリしました。

検索している間に昨年撮影しておいた写真を思い出しました。下の写真がそれです。細長い透明な柄の上に黒い玉を付けた不思議な「生命体」です。これも「三河の植物観察」で分かりました。ホソバミズゼニゴケといいます。黒い玉が胞子の入った「さく」にあたります。我が家の庭に生えていたもので、かなり湿り気の強い場所を好むようです。コケの世界もおもしろくなってきました。

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