連光寺湿地とミズコハクガイ

ミズコハクガイ(4/30)

ミズコハクガイ(4/30)

連光寺湿地(4/30)

連光寺湿地(4/30)

昨日(4/30)、学校裏の連光寺湿地で水生生物の調査を行いました。この湿地は2014年に東京都の「連光寺・若葉台里山保全地域」に指定され、地域の方々の協力で保全活動が進められています。この日は、地域の方々でつくる「連光寺東谷戸の会」が継続的に行っている今年度第1回目の調査活動です。この調査に自然科学部の生徒達が参加させて頂きました。

指導して頂くのは東京農工大学のS先生。3つの班に分かれて水路に生息する生物を網ですくって調べます。初めての参加でしたので、初めのうちは湿地に足がはまり悪戦苦闘。しばらくして慣れてくると、落ち葉の下や土の中に潜っている生き物たちが分かるようになります。この日確認したのは、ホトケドジョウ、シオヤトンボのヤゴ、カワニナなど。5㎝にもなる大きなオニヤンマのヤゴも見つかりました。環境整備の甲斐あってトンボの種類は増えているようです。

この日の最大のハイライトはミズコハクガイ。大きさ2㎜ほどの小さな陸生の貝です。この貝、全国的に見ても生息地が限られ個体数も激減している絶滅危惧種です。この貝の発見がこの湿地を保全地域に指定する決め手の一つになりました。湿地に積もった落ち葉を1枚1枚めくって調べること20分、本年度から聖ヶ丘に赴任した理科の有江先生が見つけました。他にもっと貴重なキバサナギガイというこれまた2~3㎜の貝も生息しています。しっかり守っていきたい湿地です。

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