カンスゲとヒメカンスゲ

カンスゲ(3/6)

カンスゲ(3/6)

ヒメカンスゲ(3/6)

ヒメカンスゲ(3/6)

少し古い話題で恐縮ですが、カンスゲとヒメカンスゲを紹介します。3月6日に雑木林を歩いた時に撮影したものです。春までもう一歩というこの時期に見られるカンスゲの黄色い穂は、まだ枯葉の目立つ雑木林で輝きを放っています。黄色く見えるのは雄花の穂。正確に言うと花粉を入れたおしべの黄色い葯がブラシのように飛び出しているのです。触ると煙のように花粉が舞い上がりました。

冬の寒い時期にも緑の葉を付けることから「寒菅」と呼ばれています。そのカンスゲより一回り小さいのがヒメカンスゲ。多摩丘陵の雑木林ではヒメカンスゲの方が目に付きます。カンスゲの葉は幅が1㎝近いのに対し、ヒメカンスゲの葉の幅は2~3㎜位しかありません。といっても両者とも変異がありますので正確な区別はよく分かりません。ひょっとすると上の写真も間違っているかもしれません。図鑑などではカンスゲの花期は4~5月となっているのが気になります。ちなみに、「菅の笠」にするスゲは1m以上にもなる種類でその名も「カサスゲ」です。

さて、21日に同じ雑木林に足を運んだところ、私の思っている「カンスゲ」もヒメカンスゲもすでに花は終わっていました。代わってタチツボスミレが咲き始め、シュンランも見つけました(シュンランは2014年3月のブログを見て下さい)。
構内のソメイヨシノも開花しました。いよいよ春本番です。

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