ツグミ

ツグミ(多摩川河川敷2/3)

ツグミ(多摩川河川敷2/3)

ツグミ(学校裏の畑・2/5)

ツグミ(学校裏の畑・2/5)

この時期、野外観察で必ず出合うのがツグミです。写真は多摩川の河川敷と学校の裏の畑で撮影したもの。構内の芝生でもよく見かけます。同じくらいの大きさのムクドリやヒヨドリは留鳥ですので1年中いつでも見られますが、ツグミは代表的な冬鳥でシベリアから飛来し11月頃から4月までが日本でのシーズンです。渡ってきた当初は雑木林などで群れていることが多いようですが、今の頃は公園の芝生や畑など開けた地上で単独で餌を探す姿が一般的です。

その餌を探す動きが特徴的です。両足でピョンピョンピョンと跳んで(ホッピングといいます)、トコトコトコと直線的に走ります。そしてちょっと立ち止まって胸を反らすようにして辺りを見渡し、またすぐホッピング。この繰り返しです。忙しく走り回るので、私の腕ではなかなかカメラに収めるのが難しく、やっとものになったのが上の写真です。

私事ですが、「ツグミ」で思い出す生徒がいます。30年以上も前のことです。今で言う不登校気味の生徒でした。久しぶりに登校した彼は、家で描いていた好きな絵を見せてくれました。それがツグミでした。「先生わかる?」と彼。「え?スズメ?」と私。正直その頃ツグミを知りませんでした。その時の彼のがっかりして軽蔑したような顔を今でも覚えています。結局彼は退学してしまいました。今どうしているのでしょうか。教員生活の苦い思い出です。

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