ツマグロヒョウモン産卵
雨の日が続いた7月上旬。日照時間もほとんど無く、気温が20℃前後で寒い!と感じる日もありました。一転、10日の金曜日からは30℃を超える真夏の天気。急激な変化に体がついて行けない感じがします。でも、虫たちにとっては持ち望んでいた夏空なのでしょう、しばらく見ていなかったチョウ達も喜んで飛び回っているようです。そんな中、ツマグロヒョウモンのメスが産卵にやってきました。
花壇の脇に降り立ち、スミレの株の周りを歩き回っています。この花壇にはスミレ、タチツボスミレ、ツボスミレの3種類のスミレがあり幼虫の餌となっています。毎年ツマグロがやってきて、ちょと気が付かないでいるとそれぞれの株が丸坊主にされてしまいます。特にどれが好みと言うことでもなさそうです。すっかり産卵行動に入り込んでいるようで、こちらには全くお構いなし。1m程に近づいても逃げようともしません。
おもしろいことにスミレの葉の裏に産卵するだけでなく、近くの枯れ木や小石などにも生み付けます。以前成虫を飼育した時も、ケースに入れたパンジーだけでなく、プラスティックポットの縁やケースの蓋にも産卵していました。今回も地面や近くのシュウカイドウを歩き回り、いろいろな場所にお尻を突き出して産卵ポーズを取っていました。今飛び回っているのは、今年第2化の成虫。産卵された卵はこの時期は30日ほどで成虫になります。
2015年7月13日 有岡 淳
カテゴリー:昆虫
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