ニホンカナヘビ

ニホンカナヘビ(6月)

ニホンカナヘビ(6月)

雨の日が続き、裏山に行く機会が少なくなっています。学校も期末試験に入り、自然科学部の生徒達の自然観察もこの1週間ほどはお休みです。そこで今回紹介するのは、先月撮影したニホンカナヘビです。日当たりの良い植え込みで日向ぼっこをしていました。忍び足でそっと近づいてみましたが、慌てて逃げるようすはありません。逆に、頭をチョコッチョコッと動かしこちらの行動をうかがっているようすです。今動いてはかえってまずいと思っているのでしょうか。

カナヘビは4月に紹介したニホントカゲとならんで、日本で最もよく見かけるトカゲです。ニホントカゲに比べると、尻尾が2倍以上長いのが特徴です。名前の由来は、可愛いらしいヘビの意で「愛蛇(かなへび)」と呼ばれたという説もあるようですが、これは体の長さに関係しているのかもしれません。私の「お気に入り度合い」としては、そのスマートな体つきが、グッと点数アップに繫がっている感じですね。

もう一つの「お気に入り度合い」のポイントは、肌のざらざら感。一つひとつの鱗がヘビやニホントカゲのようにツルツルしておらず、ちょっと尖ってごわごわしている感じが、ハ虫類の王者の恐竜に通じるものがあります。ただし、トカゲの仲閒は恐竜の生き残りではありません。トカゲを含め現存するヘビもワニもカメも恐竜とは別系統のハ虫類です。進化の系統として恐竜の血を引くのは鳥類だとされています。

さて、自然科学部の新中1生にはハ虫類大好き少年がいます。今年は何とかトカゲやカナヘビの通年飼育に挑戦したいと思います。ちなみに「カナヘビ」は日本の固有種で、2002年以来、「ニホンカナヘビ」が正式和名とされています。

凛々しい顔つき

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