スミレ・タチツボスミレ

タチツボスミレ(4/6)

タチツボスミレ(4/6)

道路脇のスミレ(4/6)

道路脇のスミレ(4/6)

春と言えばスミレ。学校周辺では、アカネスミレ、アオイスミレ、ノジスミレ、ケマルバスミレ、ナガバノスミレサイシンなど10種類ほどのスミレを見ることができます。

その中で最もよく見かけるのはタチツボスミレ。多摩丘陵の代表的なスミレです。全国的にも最もポピュラーなスミレです。名前は成長すると茎が「立ち」上がる「坪」スミレの意。「坪」とは庭を意味します。昔は里山の家の周りにたくさん咲いていたのでしょう。さすがに今では、学校の校庭や住宅地の庭では見かけませんが、写真は学校を出たすぐ裏山で撮影したものです。青味がかった花の色になっていますが、実際はもう少し優しい感じの薄紫色です。

下の写真はそのままの名前の「スミレ」です。おもしろいことにこのスミレを見るのは決まってアスファルトの道路脇。歩道と車道の仕切りとなるブロックのわずかな隙間が彼らの絶好の住みかです。かえって野山ではあまり見ることができません。こんな過酷な環境にと思いますが、雑木林が切り開かれた後、他の植物が入り込めない場所にうまく適応してきたようです。写真は連光寺公園前の道路で4~5mに渡って咲いていたものです。

日本には60種ほどのスミレが確認されています。これらを識別するときの大きなポイントは地下茎のあるなしです。タチツボスミレは地下茎があり、立ち上がると茎の途中からも葉柄や花柄を付けます。一方スミレは根元からだけ葉や花の柄を伸ばします。慣れるとすぐに分かるようになりますよ。

宝塚歌劇団の代表曲に ♫すみれの花咲く頃、はじめて君を知りぬ♫ とあるように、スミレの咲く春は出会いの季節です。本校でもピカピカの新入生を迎えました。これからどんな出会いがあるか楽しみです。

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