ジョウビタキ
4月2日、浅川の河川敷でジョウビタキを撮影しました。冬鳥として10月末から3月頃まで見られます。他の冬鳥より北へ帰る時期が遅く、桜前線の北上にあわせて旅立っていくようです。それにしても4月になってからの確認は珍しいように思います。今年はゆっくりお花見を楽しんでから出かけるのでしょうか。帰る先は中国やモンゴル、ロシア方面です。
オレンジ色が鮮やかで、黒い翼とのコントラストもステキです。翼の両脇にある白い紋が特徴で「紋つき鳥」とも呼ばれています。名前のジョウは「尉」で老翁の銀髪をイメージしたもの。この銀色の頭部もシブイ色合いです。他の鳥との区別がしやすく覚えやすい鳥ですね。この写真はオスで、メスは全体的にくすんだ褐色です。
代表的な冬鳥で、学校の周辺でも畑や雑木林、公園などでお目にかかります。この冬は我が家の庭にも時々顔を見せてくれました。1羽ずつ縄張りをもち群れを作るようなことはありません。あまり人を恐れないようで、公園の柵や杭の上にちょこんと止まっている姿も見かけます。この日も数メートル先の枝にしばらく止まっていてくれたので何とか写真に収めることができました。
色が鮮やかで、開けた環境を好むので観察しやすく、バードウォッチングの入門には最適な鳥と言えます。何を隠そう私もバードウォッチングに興味を持ちだした頃、最初に印象にとどめた鳥です。是非皆さんも注目して下さいと言いたいところですが、今シーズンはもう見かけることはないでしょう。もし見かけたら貴重な記録ですので、是非ご連絡下さい。
2015年4月6日 有岡 淳
カテゴリー:動物
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