スギ花粉
学校は卒業式・終了式も終わり春休みになりました。1年間が終わって一段落、同時に早速新年度準備の会合がもたれ、机の周りも片付けました。たまっていた書類を処分して気持もスッキリ。いよいよ「春」を迎える気分となりました。それでもまだまだスッキリせずに悩まされているのが花粉症です。
スギの花粉が風で飛散する映像はテレビなどでよく見かけるようになりましたが、意外なことに学校周辺ではスギの木はあまり多くありません。あっても木がまだ若かったり、日影だったりすると花が付いていません。写真は12日に多摩動物公園で撮影したものです。この日は中学2年生の「動物園実習」の日でした。動物の生態や分類、進化の学習が目的です。
茶色の楕円形の粒が雄花、小さな鱗片で包まれ中にびっしり花粉が詰まっています。雌雄同株ですので雌花もあるのですが、この写真ではちょっとわかりにくいようです。右の方に黒い玉のように見えるのが昨年の実だと思われます。
下の写真がスギの花粉。真ん中にちょこっとした突起があるのが特徴です。車のボンネットに付いていたものを顕微鏡で観察しました。おもしろいのは、吸水すると外側の殻(細胞壁にあたるのでしょう)が割れて細胞本体が現れることです。やや細かくなりますが、この状態で細胞の中に花粉管核と雄原細胞が作られているはずで、それらしきものが写っています。正確なことをもう少し詳しく調べてみたいと思います。
2015年3月25日 有岡 淳
カテゴリー:植物
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