冬のミツバチ

オオイヌノフグリで吸密(2/3)

オオイヌノフグリで吸密(2/3)

ミツバチ

ミツバチ

膝の具合もだいぶ良くなり、久しぶりに稲城の谷戸田を歩いてきました。2月3日のことで空は晴れていましたが、谷戸田は1月末の雪がまだ残ってひんやりし、日陰になった所では昼でも氷が張っていました。周りの雑木林では、エナガの群れがチッチッとさえずりながら移動中。キツツキの木をたたく音も聞こえます。結構大きなドラミングの音でしたのでアオゲラかもしれません。ヒューというウソの独特な声も聞こえていました。

カメラに収められる生き物は現れず、帰りかけていたところで出合ったのが、このミツバチたちです。谷戸田よりは一段高い場所にある日当たりのよい畑の脇、オオイヌノフグリの青い花に10匹を越えるミツバチたちが訪れていました。花から花へ飛び回るので、なかなか思うような写真は撮れず、やっと撮れたのがこの写真です。それにしてもこんな寒さの中でも活動するんですね。ビックリしました。

冬になるとミツバチは、夏の間に蓄えたハチミツや花粉を食料にして厳しい寒さを生き延びます。巣の中では塊になって羽の筋肉を震わせながら温度を30℃ほどに保っているようです。暖かい日は巣から出ることもあるようですが、この日の気温は10℃以下、ちょっと珍しいのではないでしょうか。インターネットの「ミツバチ百科」というサイトでは、一般の方からミツバチの情報を集めたコーナーを設けています。ここでも300を超える情報の中で、1月・2月の活動の記録は見当たりませんでした。

さて、このミツバチは、セイヨウミツバチ、ニホンミツバチのどちらなのでしょうか。セイヨウミツバチはお腹の黒い縞模様が上の方に行くほど細くなり、黄色い部分が目立つようになります。大ざっぱに言うと、セイヨウミツバチは黄色地に黒い縞模様、ニホンミツバチは黒字に黄色い線が入っているという感じです。真ん中の写真は明らかにセイヨウミツバチの特徴です。上下のものはニホンミツバチにも見えるのですが・・・? どなたか教えてください。

*安田学園のハチの専門家のK先生に確認していただいたところ、上下の写真はニホンミツバチでよいようです。

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