ダイヤモンド富士

 

▲1月29日

▲1月29日

▲1月31日

▲1月31日

1月の末、本校からダイヤモンド富士を見ることができました。「生き物」情報ではありませんが、今回はこのすてきな自然現象を紹介します。この写真は29日に理科の米田先生が撮影したものです。正確には29日午後4時47分48秒の映像です。この日は4時45分頃に山頂の左角に沈みはじめ、3分ほどでダイヤモンドの輝きを残しながら山頂中央にかくれていきました。30日には山頂中央から沈みはじめ、31日には山頂右角から右斜面を滑り降りるように沈んでいきました。

日没から日没後10分ほどの空の変化は実に見事です。日没前は、太陽が明るくまぶしすぎて、富士山の姿もよく見えません。それが太陽が富士山の陰に隠れ始めるとようすが一変します。富士山やその前の丹沢の山並みがシルエットとなって浮かび上がり、刻々とその濃さを増してきます。同時に空はオレンジ色となりそのオレンジ色も濃さを増していきます。その中を光の筋を放ちながら小さくなっていく太陽はまさにダイヤモンドの輝きです。上空に小さな雲や飛行機雲などがあると下からの光で輝きとてもきれいですし、沈んだ後、左上に斜めに富士山の影が映し出されるのも興味深いものがあります。

ダイヤモンド富士に限らず、本校からの富士山の眺望は実にきれいです。授業中もよく見えます。あまり見とれてばかりいると困りますが・・・。このすばらしい眺望は東京都の「新東京百景」に選定されています。1982年に「天王森公園からの多摩ニュータウンと富士山」として登録されました。天王森公園とは学校の裏手にある神社で、多摩市の中では最も標高の高いところです。ここから多摩ニュータウンを見下ろしその向こうに見える富士の姿が「百景」になりました。ところが、1989年にこの公園の前に本校ができてしまったため、今同じ景色を見ることができるのは本校の5階からです。ですからちょっと図々しいですが、「多摩大聖ヶ丘からの多摩ニュータウンと富士山」と変えてもらった方がいいのかもしれません。

本校では今日から中学入試が始まりました。是非、本校に入学してこのすばらしい眺めを味わって欲しいと思います。受験生の健闘をお祈りいたします。

▲1月30日

▲1月30日

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