ヒメヤママユ

ヒメヤママユ(11/11)

ヒメヤママユ(11/11)

4つの眼状紋が特徴的です

4つの眼状紋が特徴的です

かわいいですね

かわいいですね

ケースの中で産卵しました

ケースの中で産卵しました

講師の米田先生がヒメヤママユの成虫を届けてくれました。11月10日のことです。学校裏の駐車場に続く階段の脇で見つけたそうです。校舎の壁に止まっていて近づいても動かなかったので、そっと手で取って運んできたとのことです。

開長は8㎝~10㎝。大型のヤママユガの仲間では少し小型のことからヒメの名が付いているのだと思いますが、オリーブ色をベースにした色彩が美しく、私には温かみのある「お姫様」のイメージです。4枚の翅に一つずつはっきりとした眼状紋があるのが特徴的です。

毎年出現するのは10月を過ぎてから。大型の昆虫をほとんど見ることがなくなった今頃の出現は、季節の移り変わりの中で秋の深まりを感じさせる自然観察の指標になっています。成虫の寿命は2週間ほどですから、注目していないと見ることのできない年もありますので、今年は幸せでした。

正面から見た顔、かわいいですね。これはメスですので触角はあまり大きくありません。オスはメスの臭いを感じるための櫛状の大きく発達した触角を持っています。口は退化しており、成虫になってからは一切えさは食べません。ケースに入れておいたところ、2㎜ほどの卵を産みました。これもよく見ると模様が入ってきれいです。

ヤママユは「山繭」であり、いわゆる「天蚕」として天然の繭から糸を取る貴重な存在です。大切にしたいですね。

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