モミジバフウ

モミジバフウの葉(11/7)

モミジバフウの葉(11/7)

モミジバフウの街路樹・馬引沢北通り(11/7)

モミジバフウの街路樹・馬引沢北通り(11/7)

モミジバフウの実(10/11)

モミジバフウの実(10/11)

モミジバフウの実(昨年のもの)

モミジバフウの実(昨年のもの)

今、聖ヶ丘一丁目・馬引沢北通りの紅葉がきれいです。これはモミジバフウの街路樹。すでに歩道には落ち葉がびっしり敷き詰められています。黄色くなった葉に、真っ赤に紅葉したものやまだ緑色の葉が混ざってとてもカラフルです。黄色の状態で落葉してしまうものも多いようですが、真っ赤になったものは実に鮮やかで、これからもっと赤くなると思います。多摩大学バス停下の公園にも数本植えられています。

「モミジ」と名がつき、葉もモミジに似ていますが、モミジ(カエデ科)の仲間ではありません。中国原産の「フウ」という木があり、これは葉が3裂するのに対し、文字通り葉がモミジのように5~7裂するのでこの名がつきました。アメリカ原産なのでアメリカフウとも呼ばれています。ただし、「フウ」の漢字表記は「楓」で、これは「かえで」とも読ませますから、ちょっと混乱してしまいますね。見分け方としては、カエデの仲間は葉が一ヶ所から2枚ペアでつく対生、フウの仲間は1枚ずつ互い違いに付く互生です。また、種(実)の形も全然違います。

その実の形が幾何学的でとっても魅力的です。3~4㎝の球形で栗のいがのようなトゲトゲがたくさんついています。これはめしべの花柱の名残で、その基の部分が割れて穴が開き種が飛び出します。自然科学部の生徒達が調べたところ、穴の数は平均39個。つくりが正20面体と関係があるのかもしれません。今はまだ木に付いており、年が明けてから落ちてきます。写真の緑色の実は先月の台風の後に落ちていたものです。ご近所の方に伺ったところ、今年は実の数が少ないとのこと。バス停下の公園では去年の実がまだたくさん見つかります。是非探してみて下さい。

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