シオカラトンボの産卵

シオカラトンボの産卵(上がオス・下がメス8/3)

シオカラトンボの産卵(上がオス・下がメス8/3)

シオカラトンボの産卵シーンです。画像が悪くて申し訳ありません。メスがおしりをチョンチョンと水面につけて産卵していました。夏休みの8月3日、我が家の近くの浅川での観察です。

シオカラトンボは日本で最もポピュラーなトンボの一つでしょう。♫トンボのめがねは水色めがね♫と童謡に歌われているトンボもシオカラトンボをイメージしたものだと思います。成熟したオスは体に白い粉をふき全体的に薄い水色っぽい体色なのに対し、メスは黄色味がかった薄茶色で別名ムギワラトンボと呼ばれています。

トンボの「尾つながり」を見たことがある人もいると思います。繋がった前がオスで後ろがメス。オスの尾部にある附属器でメスの頭部をつかんで繋がっています。この状態からメスは尾をくるっと丸めてハート型になり、オスの腹部の付け根にある交尾器(オスはあらかじめここに精子を移しておきます)に尾の先端をつけて精子を受け取ります。これがトンボの交尾です。

交尾が終わるとすぐに産卵に移ります。シオカラトンボの場合、産卵中のメスをオスが上から警護します。これは他のオスの侵入を防ぎ、確実に自分の子孫を殖やすためだと考えられています。写真はこの時の様子です。メスの移動に合わせてオスも移動し数分間ずっと付き添っていました。

トンボの産卵方法は種によって色々と異なり興味深いものがあります。シオカラトンボの場合は水面を打ち付けるように産卵するので打水産卵と呼んでいます。オス・メスが繋がったまま打水産卵するものもいます。空中から卵をばらまくものいます。イトトンボの仲間の中には植物の茎に産卵し、そのまま水中に潜って産卵を続けるものもいます。

さて、上のシオカラトンボは流れの少ない淀みに産卵していましたが、その後の大雨で急流になったあと、生まれてきたヤゴ達は無事育っているのでしょうか。

ご意見・関連情報などありましたら、こちらまでご連絡ください。