ヒルガオとコヒルガオ

ヒルガオ(8/11・12時)

ヒルガオ(8/11・12時)

コヒルガオ(5/27・14時)

コヒルガオ(5/27・14時)

夏と言えばアサガオ。小学校の理科の教科書にも登場し、その観察が夏休みの宿題になっていた人も多いと思います。今、学校周辺のお宅の庭先でも、赤、紫、青などいろいろな色のアサガオを見かけます。一方、これに対抗(?)して道路の植え込みなどで薄いピンクの花を咲かせているのがヒルガオです。ヒルガオは個体によって濃淡の違いはあるもののピンクの花一色だけです。

ヒルガオは「昼に咲く」との説明を目にしますが、開花はやはり朝のうちで、この時期私が学校に着く8時前後にはすでに皆開いています。アサガオに比べしおれるのがやや遅く、「昼も咲いている」時間が長いようです。それでも日差しの強いところでは12時頃にはしおれてしまいます。写真は同じ時刻にに日影でわずかに咲き残っていたものです。

ところで、8月の今頃に咲いているのはヒルガオに間違いありませんが、5~6月に咲いている同じようなピンクの花はコヒルガオです。写真はまだツツジの花が咲いている5月末に撮影したものです。7月にコヒルガオが終わりになる頃、これに替わってヒルガオが咲き始めます。名前のごとくコヒルガオの方がやや小型ですが、個体差もあり大きさだけではあまり区別はつきません。葉の形がヒルガオでは幅が狭く細長いのに対し、コヒルガオの方は幅が広く三角形のイメージが強く、その三角形の基の部分の出っ張り(側裂片)が2裂するのが見分けるポイントです。

ヒルガオもコヒルガオもアサガオとは違ってめったに種はつけません。冬でも地下茎が残って翌年も同じ場所に現れるので、植え込みの管理にとってはやっかいな雑草です。町内会の草取りでも必ず取られてしまいます。せっかくのきれいな花ですから何とか残しておいて欲しいものです。

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