トウキョウヒメハンミョウ

大きい目と長い足が特徴

大きい目と長い足が特徴

昨年7月撮影

昨年7月撮影

「ハンミョウ」という昆虫を知っていますか?山道などで地面近くを飛び回り、人が近づくと2~3m程先まで飛んで逃げ、また近づくとまた先まで飛んで逃げる。これを繰り返すので「道おしえ」などとも呼ばれています。タマムシと並んで色彩豊かな昆虫で、高尾山で初めて見たときはその美しさに感激したことを覚えています。

そのハンミョウの仲間のトウキョウヒメハンミョウが、毎年7月になると学校の裏手に現れます。今年も12日に見かけました。残念ながらじっくり観察することができずで写真は撮れませんでしたが、あの飛び方は確かにトウキョウヒメハンミョウでした。1㎝ほどの小さな体で暗銅色の金属光沢がきれいです。大きい目と長い足が特徴的です。昨年撮影した時には、2匹が飛んでは着地し、また飛んでは着地しと、ハエが飛び回ってるようにも見えました。

このハンミョウ、まず何と言っても名前が気に入ってます。トウキョウに愛着を感じますし、長い名前の響きがいいですね。その名の通り、生息地は東京周辺と北九州、山口などに限られています。都内ではそれほど珍しい種ではなく、公園や庭先でもよく見られます。我が家の庭でも数匹が飛び回っていたこともありました。やや日影の湿った地表を好むようです。我が家の庭も残念ながら(?)そのような環境です。

ハンミョウの仲間は小さい割には結構どう猛。肉食性でミミズや小昆虫を捕食します。獲物に襲いかかり鋭い大アゴで捕らえる姿から英名ではタイガービートルと呼ばれているそうです。漢字でも「斑猫」と書かれ、猫が鋭い牙で獲物を捕らえる姿からつけられた名前のようです。でも、昔の猫はそうだったのかもしれませんが、今のかわいい猫ちゃんのイメージからはちょっと想像できませんね。

 

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