梨の花

梨の花(4/16)

梨の花(4/16)

若葉台駅周辺の梨畑(4/16)

若葉台駅周辺の梨畑(4/16)

若葉台駅周辺ではナシの花が真っ盛りです。毎年この時期に、サクラのピンクと入れ替わるように果樹棚が一面真っ白になり私たちの目を楽しませてくれます。花はソメイヨシノを一回り大きくした感じです。それもそのはず、ナシはサクラと近い同じ仲間です。正確にはそれぞれバラ科ナシ属とバラ科サクラ属に属しています。

一つの花芽に数個から10個の花が開くので、枝々にブーケのような花束のまとまりがたくさん付いている感じがします。ちなみにサクラも一つの花芽から数個の花が咲くのに対し、同じ仲間であってもウメの場合は一つの花芽から一つの花しか咲きません。こんなところが木全体の印象の違いになっているのだと思います。

一つの花芽から咲いた花がすべて実になってしまっては、一つひとつの実が充分大きくならず小玉になってしまうため、農家の方にとってはこれからの摘果作業が大変なようです。段階的に少しずつ摘果し、最終的には一つの花芽から一つの実を選んで大きく育てるそうです。この日も棚から上に伸びた枝を落としていました。

川崎市から稲城市にかけての多摩川沿いは古くから「多摩川梨」の栽培が有名です。現在でも稲城市内には110戸のナシ生産農家があるそうです。調布から京王相模原線に乗って多摩川を渡ると、稲田堤、読売ランド、稲城、若葉台と進む車窓から梨園が広がっている様子がよく分かります。今の時期本当にきれいですね。

稲城のナシの品種は、「多摩」、「幸水」、「新高」などが中心ですが、何と言っても逸品は「稲城」。稲城で作られたナシで大玉で甘く、予約販売が中心であまり店頭に並ぶことがないので「まぼろしの梨」のイメージがあります。今年は何とか手に入れたいと思います。

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