多摩センター通りのイチョウ

多摩センター通りのイチョウ(11/15)

多摩センター通りのイチョウ(11/15)

中央分離帯のイチョウ

中央分離帯のイチョウ

歩道側のイチョウ

歩道側のイチョウ

秋も深まり、木々の紅葉が美しい季節です。構内でもイロハモミジ、ケヤキ、ユリノキなどが紅や黄色にきれいに色づいています。紅くなったサクラの葉はこの一週間でずいぶん落ちてしまいました。

さて、写真は多摩センター通りのイチョウの黄葉です。きれいに黄色くなり、すでに落葉しているものもあります。ところがよく見て下さい。黄葉しているのは中央分離帯にあるものだけで、歩道側に植えられているものはまだ緑色のままです。写真にはありませんが反対側の歩道のものも緑色です。毎年、不思議に思っているのですが、歩道側のものは必ず黄葉が2~3週間遅れています。

原因はよく分かりません。個体差があるとは思いますが、中央分離帯のものが400~500mに渡りそろって黄色で、歩道側がほとんど緑というのには何か訳がありそうです。日当たりにはほとんど差はありません。違うのは地面の条件。中央分離帯は幅が5mほどで芝生がはられてツツジなどが植えられ、季節毎にスミレやタンポポなども生えています。一方、歩道側はほとんどアスファルトで覆われた状態で、1本1本の木の周りに1m四方の地面が残されているだけです。土壌の豊かさや保水性が異なっていることが考えられます。

他に違うのは、歩道側のものが剪定されていること。中央分離帯のものも時々剪定されているようですが、歩道側のものは頻繁に剪定され、大きさも小さくあまりのびのびと生育していない感じです。これが黄葉と関係しているのでしょうか。他に、歩道側のものには電線が絡んでいること。これは関係ないとは思いますが。

植物の葉の葉緑体には、緑色の色素のクロロフィルのほかに黄色い色素のカロテノイドが含まれており、両者とも光のエネルギーを吸収しこれをもとに光合成が行われています。夏の間は緑色のクロロフィルが多く黄色い色素が隠されていますが、寒くなるとクロロフィルが分解されるため、カロテノイドの黄色が目立つようになり黄葉となります。クロロフィルが分解される過程に上のような違いが 関係しているのでしょうか。どなたか教えて下さい。ちなみに、春の芽吹きも中央分離帯のものが1~2週間早くなっています。

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