キビタキのメス?

校舎脇で見つけました(10/28)

背中はオリーブ色

校舎脇で見つけました(10/28)

校舎脇で見つけました(10/28)

「先生!鳥が死んでる!」。朝、登校した生徒が報告に来てくれました。校舎の脇にあったそうで、早速運んできてもらいました。「先生!スズメじゃないよね」「何ていう鳥?」と聞かれて、私もちょっと首をかしげました。背中の色は緑がかったいわゆるオリーブ色。学校周辺に生息するオリーブ色の鳥といえば、まず思い浮かぶのはメジロ。でも、メジロほどの緑色ではありませんし目の周りの白いリングも目立ちません。

次に考えられるのはウグイス。ウグイスとメジロは混同されることもありますが、メジロの緑に対してウグイスは褐色です。オリーブ褐色と表現されることが多いようです。確かに全体的にオリーブ褐色で、大きさもウグイスと同じくらいです。でも、ウグイスは目の上の白い筋が目立ったはず・・・。 頭の形も違うような??? 預かって調べることにしました。

さて、放課後、自然科学部の生徒たちと一緒に調べた結論は、「キビタキのメス」。キビタキは夏鳥として全国の山地で見られる、黄色と黒のコントラストが鮮やかな美しい鳥です。40年も前、長野県の戸隠で、信州大学の先生からから教えていただいたことを今でも覚えています。私にとってはフィールドスコープをのぞく初めての経験でした。そのキビタキのメスがこんな色をしていることは恥ずかしながら知りませんでした。

冬には遠い南のフィリピンまで移動するそうです。今がその渡りの時期なのでしょう。この時期には低地や都市部の公園や庭でも見られるようです。それにしても何で死んでしまったのでしょうか。校舎の窓ガラスにぶつかったのかもしれません。海を越える長距離の移動には危険もつきもの、途中で命を落とすことも少なくないのだと思います。

ところで、本当に「キビタキのメス」でよいのでしょうか、どなたか教えていただければ幸いです。

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